~最新のプラスチック再生技術を活用した、上勝町と協賛企業6社による官民共創のプロジェクト~
2022年10月18日
徳島県勝浦郡上勝町
石塚王子ペーパーパッケージング株式会社
きせきれい株式会社
三信化工株式会社
株式会社生産日本社
日本テトラパック株式会社
古河電気工業株式会社
徳島県勝浦郡上勝町(町長:花本靖、以下 上勝町)、石塚王子ペーパーパッケージング株式会社(代表取締役社長:田村亮一、以下 石塚王子PP)、きせきれい株式会社(代表取締役社長:平尾昭一郎、以下 きせきれい)、三信化工株式会社(代表取締役社長:有坂真一、以下 三信化工)、株式会社生産日本社(代表取締役会長:野口隆之、以下 セイニチ)、日本テトラパック株式会社(代表取締役社長:アレハンドロ・カバル、以下 日本テトラパック)、古河電気工業株式会社(代表取締役社長:小林敬一、以下 古河電工)(企業は50音順)は、10月18日より、徳島県勝浦郡上勝町立上勝小学校で、リサイクル率が低下している学乳パックやマテリアルリサイクルが困難な食品包装フィルムのウェイスト等から作った給食トレイの実証実験を開始します。
■背景
上勝町は、2003年に日本で初めて「ゼロ・ウェイスト宣言」を行った自治体です。2020年に「あらゆる実験やチャレンジで、ごみになるものをゼロにすること」や「いまゼロ・ウェイストや環境問題について学べる仕組みをつくり、新しい時代のリーダーを輩出すること」を目指す「新ゼロ・ウェイスト宣言」を行い、きせきれいと学乳パックの新たなリサイクル用途を探索していました。その後、上勝町、きせきれい、古河電工の3者は2021年11月にSDGsパートナーシップ・アライアンスを締結し、更に石塚王子PP、三信化工、セイニチ、日本テトラパックが加わって、上勝小学校での実証実験を開始することになりました。
■内容
多くの小学校では、サーマルリサイクル(注1)しかできないガラス繊維強化プラスチック製の給食トレイを使用しています。今回、これを繰り返しリサイクルが可能なセルロース繊維強化プラスチック製の給食トレイに変更することで、耐用年数経過後もごみにならないようにします。さらに、この給食トレイは、APFUⓇ(注2)によって学乳パックや食品包装フィルムのウェイスト等(注3)をアップサイクルしたもので、新たな化石資源を使わず、温室効果ガス発生を抑制できます。実証実験期間は6か月で、実使用上での使い勝手や劣化の有無などを評価します。また、上勝小学校でSDGsに関する授業を行い、環境の大切さおよび自治体と企業の連携の必要性を説明します。
実施期間:2022年10月~2023年3月
実施場所:上勝町立上勝小学校
役割:
・上勝町:実証実験フィールドの提供
・石塚王子PP:セルロース繊維強化プラスチックの原材料として、学乳パックを提供
・きせきれい:本実証実験の立案・企画、SDGsに関する授業の実施
・三信化工:セルロース繊維強化プラスチックを用いたリサイクル給食トレイの製造、および試験
・セイニチ:セルロース繊維強化プラスチックの原材料として、食品包装用多層フィルムを提供
・日本テトラパック:セルロース繊維強化プラスチックの原材料として、アルミ付飲料パックを提供
(注1)廃棄物を焼却して発生する熱エネルギーを回収する方法だが、海外ではリサイクルに分類されず、エネルギーリカバリーと呼ぶ。一方、マテリアルリサイクルは廃棄物を新たな製品の原料として再利用するリサイクル方法。
(注2)Advanced Paper Fibre Upcycling。古河電工が開発したプラスチックを古紙のセルロース繊維で強化する技術。『APFU』は古河電気工業株式会社の日本における登録商標。
(注3)学乳パックや食品包装フィルムは、異なる材質が積層された複合素材製で、マテリアルリサイクルが難しい。
お問い合わせ先
徳島県勝浦郡上勝町
企画環境課
E-MAIL: kikaku@kamikatsu.i-tokushima.jp
石塚王子ペーパーパッケージング株式会社
管理本部 山下
E-MAIL: JunyaYamashita@ishizuka.co.jp
きせきれい株式会社
坂東
E-MAIL: bandou@kisekirei
三信化工株式会社
(ホームページ内のお問い合わせフォーム)
URL:https://www.sanshin-kako.co.jp/contact/
株式会社生産日本社
営業推進部 大上
E-MAIL: k.okami@seinichi.co.jp
日本テトラパック株式会社
広報サポート エデルマン・ジャパン(今井、福浦)
E-MAIL: TetrapakJapan@edelman.com
古河電気工業株式会社
広報部 村越
E-MAIL:fec.pub@furukawaelectric.com